温度パワーセンサー(TPS)とは?
温度制御の技術情報

温度パワーセンサー(TPS)とは?

温度パワーセンサー(TPS・Temperature Power Sensor)とは、マツオのバイメタル式コントロールサーモスタットの商品名です。TPSと呼んでください。
マツオが生んだ世界的ヒット製品です。

バイメタルを使ったサーモスタットは従来、ほとんどがディスク型のプロテクターで、コントローラーとして使えるようなものはほとんどありませんでした。マツオは1975年からこの難しいジャンル(バイメタル式コントロールサーモスタット)に挑戦し、1980年から本格的な販売を始めました。
ここで、温度パワーセンサーとディスク型サーモの動作原理をご覧下さい。





アニメーションでもご覧になれます。

温度パワーセンサーの動作原理
ディスク型サーモスタットの動作原理

温度パワーセンサーのポジショニング

下図をご覧ください。各種サーモスタットのポジションイメージを示しています。
電子サーモスタットの最も安価な部分を担当するのが温度パワーセンサー(TPS)です。
最新技術を駆使した、小ディファレンシャル/長寿命/低価格のバイメタル式サーモスタットによって、大きな経済効果を生み出してください。
温度パワーセンサーのポジショニング
世界で唯一、サーミスタ制御の代替となり電子式サーモスタットの代わりとなる当社の温度パワーセンサー(TPS)は、「小ディファレンシャル」「長寿命」「小型」「低価格」と、これまで業界では達成不可能だった4つのファクターを克服した画期的なバイメタル式サーモスタットであるとご説明しておりますが、当社のTPSがコントローラーとしてご利用頂けることに疑問をお持ちのお客様もおいでのことでしょう。

実際、バネ板ではないバイメタル自身で球面状に成型して跳躍性を持たせるタイプのディスク型サーモスタットの場合、繰り返し動作で内部応力が蓄積して次第に絞りが浅くなり、動作温度が変わってしまうなどの欠点があります。この様なタイプはプロテクターとしては機能するもののコントローラーとして使うことは不可能です。

しかし平板状であるバイメタルは、1,000万回の温度履歴を経ても必ず原点に復帰する特性を持っています。そこで跳躍動作を専用の跳躍バネ(ベリリウム銅)に任せ、バイメタルを上下2枚に増設することで感度を倍増させれば、小DIFFで長寿命のサーモスタットを作ることが可能です。当社はこれを小型化しただけなく密閉式構造としてまとめ上げました。これが当社のTPS(温度パワーセンサー)です。

特長

コンパクトなクローズドケースに入っています。
ディファレンシャルは最小3deg.まで作ることができますから、コントローラーとしての守備範囲は、かなり広範囲に及ぶでしょう。
機械的寿命は1000万回/電気的寿命は定格において10万回、定格の1/2では50万回、1/4では100万回に及びます。
さらに価格は魅力的です。数量によって大きくスライドしますが、ディスク型プロテクターサーモスタットの数倍、電子サーモスタットの数分の一でお求めいただけます。

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